米長期債ETF(BLV、VCLT)を利確した

損益

現在の収支 ※2017年11月からの累積収支です。

含み損益 +1,553,523円
確定損益 +2,715,172,円 ※還付金341,186円含む
分配金 +1,615,183円
合計 +5,883,878円 先月比-600,152円

損益の推移

総合収支推移 20191230

今月はBLV、VCLTと8986日本賃貸住宅投資法人を利確し、確定損益+200万円(税引後)を計上。含み益が確定損益に変わっただけですが、JREIT等の含み益が減ったため総合収支は先月から60万ほど減りました。

その他に、3287星野リゾート・リート投資法人を新規に買っています。

保有銘柄

2019年12月31日現在の、各証券会社毎の保有状況です。米国ETFに関しては円換算損益を表示。SBIと楽天証券で米国ETFを、カブドットコムで国内銘柄を保有するという使い分けをしていますが、1489のみ2社で保有しています。

SBI証券 国内

SBI国内保有銘柄 20191230

SBI証券 海外 ※円換算損益

SBI海外保有銘柄 20191230

楽天証券 保有銘柄

楽天保有銘柄 20191230

カブドットコム 保有銘柄

KC保有銘柄 20191230

備考:取得価格の修正について
カブドットコムで保有中の一部銘柄で、利益超過分配金の取得による取得価額の修正が行われました。これにより数銘柄の取得価額が若干下がっています。

過去最高益を出せた

今月の確定損益の大部分は米長期債券ETF(BLV、VCLT)の売却益によるもの。昨年末に始めた米長期債券ETFへの集中投資もこれにて終了です。

売却益だけでなく約1年間に渡って分配金を受け取っているので、2銘柄の取引で得たトータルリターンは

売却益 2,437,568円 税引前
分配金 553,180円
合計 2,990,748円

となります。

投入資金は1,728万円。全資産の約半分を投じるハイリスクな取引でしたが、それなりの結果を出せてほっとしています。この取引により今年の投資による年間所得380万円を見込んでおり、年度別で見ても投資を始めてから最高益を達成することが出来ました。

過去の確定申告の「所得金額」

年度 所得金額(円) 備考
2006 -513,756
2007 603,215
2008 -7,808,386 リーマンショック直撃
2009 804,212
2010 704,300
2011 1,024,243
2012 789,120
2013 2,582,490 アベノミクスで利益
2014 1,843,071
2015 2,309,228
2016 516,431
2017 -3,685,211 原油ETFで大損失
2018 1,202,493 2049上場廃止、インフラファンドで利益
2019 3,851,347 各証券の損益から算出した見込額

米長期債券ETFの取引を振り返ってみると、まず昨年11月に集中投資を行い、ほぼ同時期にFRBの利下げ転換により米債券ETFの値上がりが始まっています。金利動向を観察しながら約1年間保有、年末のFOMCで利下げ休止と来年の金利据え置きが示唆されたことを受けて売却しており、売買のタイミングとしては悪くないと思います。

米長期債券ETFの売買タイミング

まずまずの結果だが...

投資成績と売買タイミングだけ見れば上出来ですが、自分としては反省すべき点も多く、今後の資金運用に対して大きな不安を感じているのが実情です。

読む人からすると、これだけの利益を出せたのに何故、と感じるかもしれませんね。

理由は3つあります。

まず第1に最終目標である米株ETFへの乗換ができていない事。

米長期債ETFへの集中投資は、5年来の安値を付けていた米長期債券ETFに集中投資し、利下げ局面に転じた時の値上がり益を狙うだけでなく、リセッション入りで暴落しているはずの米株ETFに乗り換えることが最終目標でした。

狙い通り利下げは始まったのですが、これはリセッションを未然に防ぐ「予防的利下げ」だったのです。米中貿易摩擦激化などの要因から米国の経済指標は悪化しましたが、深刻なリセッションには入っておらず米国株式市場は暴落するどころか新高値を更新中。最終目標である米株ETFへの乗換は未だ実現できていません。

第2に売却後の資金投入先が見つかっていない事。

BLVとVCLTを売却することにより約2,000万が現金化されますが、次の運用先を探すのに苦慮しています。私は割安なアセットを狙った集中投資を重視しますが、このようなチャンスがそうそうあるはずもなく、資金の運用先に困窮する期間が長く続くことが多いですね。米国株式市場が新高値を付け、JREITも高止まりしている現状ではなおさらです。

第3に、運用方針の一貫性に欠けていること。

先月の記事に書いたように、BLVとVCLTは今後2~3年保有して米株式の暴落を待つつもりでした。にも拘わらず、一月後には両銘柄を売却しており先月の方針と矛盾しています。

長期投資をしていながら運用方針がころころ変わってしまった事は良くないですし、考えが足りなかったと反省しています。

長期債券ETFの早期売却を決意したのは「減配」のため

さて、後数年は保有する予定だったBLV、VCLTを売却するに至った理由について書きます。

決定的だったのが、米長期債券ETFの分配金が年々減少していることに気づいたこと。

BLVの上場来の分配金を調べてみた所、以下のように明確な減配傾向が見て取れます。

※チャートのオレンジのライン(MA12)は期間12の移動平均

BLVの分配金推移

同じくVCLTの分配金推移はこちら。

VCLTの分配金推移

VCLTの分配金はここ2年程安定しているようにも見えますが、やはり10年前に比べ大幅に減っていますね。

私が集中投資した昨年11月時点の分配金利回りはBLVが4.284%、VCLTは4.57%に達していました。低金利の昨今に於いて5%に迫る利回りは貴重ですし、投資対象は投資適格債の中でも上位グレードなので、安易に売らず長期保有すべきだと考えていました。最低あと数年間は保有し、場合によってはポートフォリオの主力銘柄として無期限保有してもいいかと期待したわけです。

しかし減配傾向に気付いて状況は一変、長期保有すべきか大いに悩むこととなりました。

私はポートフォリオを組むにあたり分配金利回りを重視しており、最終的にはいわゆる「分配金生活」を目指しています。VCLTやBLVの集中投資で現実味を帯びたと思ったんですが、減配傾向があるなら何時かは移行先を見つけなければなりません。

そして、大きな含み益が乗っている内に現金化した方が他の商品に移行し易いだろうと考えました。多少分配金利回りの低い商品であっても、その分投入資金を増やせば分配金の受取額は維持できます。今なら投入資金1,728万に対し、2,000万以上の現金を回収できるわけで、移行先を見つけるハードルも大分下がるはず。

利上げ観測が強まれば長期債券ETFの株価は急落し、身動きが取れなくなる恐れもあります。BLV、VCLTを売却すれば分配金の受取額が大幅に減ってしまいますが、ここは一旦利確して現金化した方が良いだろうと判断しました。

長期債券ETFが減配する理由

債券には基本的に満期日が設定されており、償還期日が来たら払い戻しを受けてその債券の運用は終了です。従って債券を投資対象とするファンドは償還期日の異なる債券でポートフォリオを組み、償還した債券の代わりに新たな債券を組み入れることで運用を継続していくことになります。

では、債券のクーポンや市場価格に直接影響する米長期金利はどのように推移してきたでしょうか。

米10年国債利回り推移

米30年国債利回り推移

御覧のように米長期国債金利は過去数十年に渡り下落基調にあります。短期的な金利上昇はあっても、長期的には下がり続けており、1989年に約8%だった米30年国債利回りは今や2.4%まで低下してしまいました。

さて、このような継続的な利下げ環境下で、債券ファンドが債券の組み換えを行うとどうなるか。

例として米30年国債が償還され、新規に起債された債券を組み入れた場合を考えると、

  • 1989年に起債された米国債の利回りは8.000% (1989年12月1日)
  • 2019年に起債された米国債の利回りは2.359% (2019年12月1日)

であり、大幅に利回りの低い債券に組み替えたことになります。

従って、主に20年以上の残存年数の米国債に投資するBLVは、保有債券の償還(と組み替え)が発生するたびに、債券ポートフォリオの平均利回りが少しずつ下がる訳です。BLVの分配金が下がり続けているのも、当然と言えば当然ですね。

長期債券ETFは「ジリ貧」

この問題は債券ファンドの宿命と言えるかもしれません。

債券ファンドの多くはラダー型の運用を行い金利変動リスクに対応しています。保有債券の残存期間を分散させているため、金利が変動してもファンドのポートフォリオ特性が急激に変わることはありませんが、数十年も金利が下がり続ければ期待利回りの低下は深刻でしょう。

債券市場では利回りが高い債券ほど高値で取引されるため、債券ポートフォリオの平均利回りが低下すれば含み益も減るはずです。数十年前の高利回り債券の償還と低利回りの債券組み入れが続いている以上、ETFの資産価値が下がり続けているとも考えられます。

この低金利の時代に米長期債券ファンドが高い分配金利回りを維持できているのも数十年前に起債された債券を保有しているからこそ。つまり現在の米長期債券ファンドは過去の高利回り債券を少しずつ食いつぶしているわけで、いわば「ジリ貧」ということです。

利下げを強く主張するトランプ大統領とFRBの対立は今後も続くと予想され、米国の金利が今後どうなるかは微妙ですが、米国の経済成長率をみても90年代の金利水準まで利上げされる可能性は低いのではないでしょうか。

マイナス金利を導入した欧州や日本を見ると、債券ファンドの運用は今後より厳しくなるだろうと思います。

やはり投資は一筋縄ではいかない

長期金利の推移や債券ファンドの仕組みを考えれば、米長期債券ETFのパフォーマンスが落ちているであろうことは容易に想像できます。

私も以前に国内債券の投資信託を保有したことがあり、債券ファンドでラダー型の運用を行っていることは知っていましたが、今回の米長期債券への集中投資に生かしきれなかったことを反省しています。

理解が浅かったためでしょうか、売買タイミングや政策金利の動向に気を取られファンド内部でどのような変化が起きているかまで気が回りませんでした。

最終目標である「米株ETFへの乗換」も、利下げと米株暴落が同時進行で起きることを前提としており、リセッションを防ぐため早期に利下げが行われたのは完全に想定外でした。戦略を立てるにあたり、債券ファンドの金利変動リスクも十分考慮できたとは言えませんし、自分もまだまだだということでしょう。

今後は白紙

BLV、VCLTの利確により過去最高益を達成できましたが、解放した資金をどのように運用するかは今のところ未定です。BLVやVCLTを保有したまま米株の暴落を狙うつもりだったので、前提が崩れてしまい大いに悩んでいます。

引き続き割安なアセットを狙いたいところですが、市場はリスクオンムードに傾いておりチャンスは来そうにありません。「米株式市場の暴落待ち」は敗色濃厚ですが、年度も替わる事だしじっくりと考えてみます。

スポンサーリンク
広告(大)
広告(大)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
広告(大)