米長期債ETF(BLV,VCLT)を保有して1年が経過した

損益

現在の収支 ※2017年11月からの累積収支です。

含み損益 +4,229,561円 先月比+611,073円
確定損益 +732,969円 ※還付金341,186円含む
分配金 +1,521,500円
合計 +6,484,030円 先月比+757,981円

損益の推移

総収支の推移 20191129

今月は1489とSPYDを少しだけ買い増し。為替が円安に振れたことや国内外の株式市場が上昇したおかげで、過去最高の収支+600万超えを達成。

ポートフォリオの大部分を占めるBLV、VCLTの株価が頭打ちとなり今月は含み益が大きく減るだろうと予想していましたが、通貨やアセットの分散が効いている感じですね。

保有銘柄

2019年11月29日現在の、各証券会社毎の保有状況です。米国ETFに関しては円換算損益を表示。SBIと楽天証券で米国ETFを、カブドットコムで国内銘柄を保有するという使い分けをしていますが、1489のみ2社で保有しています。

SBI証券 国内

SBI保有銘柄 20191129

SBI証券 海外 ※円換算損益

SBI海外保有銘柄 20191129

楽天証券 保有銘柄

楽天保有銘柄 20191129

カブドットコム 保有銘柄

KC保有銘柄 20191129

米長期債ETFに集中投資して1年が経過した

BLVとVCLTを買ったのが昨年の11~12月なので、これらを保有して約1年経ったことになります。

VCLTは米投資適格社債がメインであるのに対し、BLVは米国債・政府機関債など高格付債券の比重が大きいという違いはあるものの、どちらも残存期間10年超の米長期債券を投資対象とするETFです。数ある米債券ETFの中で最も金利変動に敏感で株価変動はBNDやLQDなど主要債券ETFの数倍と荒く、取引数量も比較的少な目という特徴があります。

ポートフォリオを組むにはAGGやBNDなど米債券市場全体を対象とするETFが使われることが多く、積極的に長期債ETFを使おうという投資家は少ないのかも知れません。ただ、私のように利下げ局面を狙う場合には有効な選択肢だと思います。

この2銘柄への投入資金は約1,700万円ほどで全資産の約半分に相当します。債券ETFとはいえハイリスク・低流動性の銘柄にこれだけの集中投資をするのは流石に恐ろしく、自分としては非常に思い切った決断でした。

集中投資のタイミングと前後してFRBが利下げに転じたため、多くの米債券ETFが急騰(ジャンク債ETFだけは微妙ですが)、中でも長期債を投資対象とするBLV、VCLTの値動きは顕著で、ドルベースで約20%程度の上昇となっています。リスクの高い取引でしたが、
利下げの恩恵を最大限に受けるため敢えて長期債ETFを選んだ甲斐があったというものです。

米長期金利 vs 債券ETF

これまでに受け取った分配金の累計は税引後で512,571円に達しており、現時点に於ける2銘柄のトータルリターン(分配金+含み益)は+3,256,579円とまずまずの成績。

利下げ直前に集中投資できていますが、利下げが直ぐに始まると確信していた訳ではありません。直近5年の底値付近なら集中投資してもいいだろうと考えて実行したら、予想以上に早く利下げが始まった、というのが実情。

運の要素が強く出来過ぎの感はありますが、ここまではまあ上手くいっています。

想定外の事態「予防的利下げ」

ただ米債券ETFの今後はだいぶ不透明になってきました。

今月、FRBパウエル議長は利下げ休止を示唆、FOMCでも利下げ休止で意見が一致しているとの事なので先行きの利下げ期待は薄れてしまったと言えます。例によってトランプ大統領はFRBに対し大幅な利下げを要求していますが、今のところFRBは応じる姿勢を見せていません。

現在トランプ大統領はウクライナ疑惑を巡る弾劾調査で苦境に立たされており、最終的に解任される可能性は低いとしても発言力低下は必至。そうなれば、これまでのようにFRBに対し強い利下げ圧力を掛け続けるのは難しいでしょうね。

利下げ休止となれば債券ETFの更なる値上がりは期待できないし、トータルリターンの伸びもここまでだと思います。

売買益を考えると、そろそろ長期債ETFを売却した方が良さそうですが、私としてはちょっと困った状況になっています。

当初の予定では「利下げで上昇した債券ETFから、暴落した米株式ETFに乗り換える」つもりでした。「リセッション入りすれば景気刺激策として利下げが行われているはずだ」と考え、利下げと米株式市場の暴落が同時進行で起きる前提で戦略を立てた訳です。

しかし予想外の事は起こるもの。確かに「利下げ」は行われましたが、今年の利下げは米中貿易摩擦激化懸念や経済指標の悪化を受け、リセッションを未然に防ぐための「予防的利下げ」だったのです。

米株式市場は昨年末の急落から大きく値を戻し今月も最高値を更新中。前提としていた大暴落は今だ起こっていません。

利下げのお陰で大幅な含み益は出ていますが、今のところ「暴落した」米株ETFへの乗り換えはできず、素直に喜べない状況です。

せっかくのチャンスなので待ってみよう

NYダウも最高値を更新しているし、直近の値動きを見る限り「米株暴落待ち」の戦略は失敗に終わるかも知れませんね。

ただ、米中の貿易協議がどのように決着するか(あるいは決裂するか)で今後の動向は大きく変わると思います。20日に米議会で香港人権・民主主義法案が可決されたことで米中の貿易協議が決裂する可能性も出てきました。協議が決裂すれば来月の対中輸入関税引き上げが実施され、米中貿易摩擦の激化は必至でしょう。

この他にも様々な理由があり、自分としてはもう少し米株暴落を待ってみようと考えています。

1. 景気循環サイクル

2008年のリーマンショックから11年が経過し、その間米株式市場は大幅に上昇し続けてきました。景気循環サイクルを考えれば永遠に好景気が続くはずもなく、そろそろリセッション入りしてもおかしくはありません。

S&P500の下落率の推移は以下のとおり。

S&P500ドローダウン 20181022

20%以上の暴落に明確な周期性は確認できませんが、これだけ長い間上昇が続けば暴落の可能性を考えてもいいと思います。

2. シラー指数は相変わらず歴史的割高を示唆

過去148年間のシラーPERの推移は以下のとおり。

シラーPERの推移 20191129

シラーPERは11月27日現在30.67と歴史的に極めて高い値を維持しています。シラー指数は2000年以降高止まりが続いているため過去の水準が通用しなくなっている可能性はありますが...ITバブル崩壊やリーマンショック(サブプライムショック)を予見した実績は注目に値します。

3. 短期金利と長期金利の逆転現象=逆イールドが10年ぶりに発生

長期金利(TNX)と短期金利(IRX)の差分とS&P500ドローダウンの推移は以下のとおり。

金利差vsS&P500ドローダウン

逆イールドは過去数十年で数回出現し、直近の2回は株価暴落入りのシグナルとして機能しています。このシグナルは10年に一度発生するか否かという頻度なので、これを逃せば二度とお目にかかれないかも知れませんね。

逆イールドが発生したら必ずリセッションに突入している訳ではありませんが、賭けてみる価値はあると思います。

4. 先進国の経済成長率低下、金利低下が予想される

10月7日に公表されたIMF世界経済見通しによると、

世界経済は各国で成長の同時減速を続けており、2019 年の成長率は再び下方修正され、世界金融危機以降で最も低い 3.0%と予測されている。各国の景気拡大が同時進行した2017 年の 3.8%と比べると、これは深刻な落ち込みと言える。

(中略)

2020 年における世界経済の成長率は 3.4%へとやや改善する見込みだが、4 月の見通しからは 0.2%の下方修正となる。しかし、現在の同時減速とは異なり、2020 年の成長回復は裾野が狭く、心もとない。先進国の成長率は 2019 年と 2020 年ともに 1.7%に低下する一方、新興市場国や発展途上国の成長率は 2019 年の 3.9%から 2020 年の 4.6%に上向く見通しである。

出典元:IMF世界経済見通し

との事で、新興国はともかく先進諸国は翌年以降も低い成長率が続きそう。低成長が続くなら金利が急騰する可能性は低く、仮にFRBが利上げに転じても利上げ幅は限定的だと予想します。

5. BLVとVCLTをほぼ5年間底値で拾えている

VCLTは分配金利回り5%弱で買えたので、現在200万程の含み益が0になってしまっても数年保有すれば取り返せる計算です。仮に金利が上昇しても、前述の通り利上げ幅は限定的と見ており、含み損になる可能性は低いと考えています。

非常にいいタイミングで買えたので、私としては無理に売る必要は無いですね。

6. 他に割安と思われるアセットが見当たらない

これも大きな要因です。米株が割高なら他のアセットはどうだろうかと考えて見たんですが、現時点でどれもダメです。

1489(日経高配当株50)は8月の29,510円から約5,000円上がってしまったので集中投資したくはないし、JREITも予想外に急騰しています。東証REIT指数は現在2,200ポイントに達しており、2007年のREITバブルを連想させる状況にあります。保有中のJREITが大幅な含み益なのは有難いですが、買い増しではなく売却を考えるタイミングでしょう。
インフラファンドも同様に急騰しているため、どれも買える状況に無いです。

リセッション待ち継続

米株暴落待ちを継続する理由は大体上記のとおりです。

中でも「逆イールド」は滅多にお目にかかれないシグナルであり、逆張り投資家としてはこれに大きく賭けてみたいという気持ちが強いですね。

仮にBLVやVCLTを売却しても資金の投入先に困るのは目に見えているので、当初の計画どおり後2年ほどリセッション入り(米株暴落)待ちを続けてみるつもりです。

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