REITのヘッジに日経平均先物を使えるか

REIT先物はあるが...

私は今のところREITに数百万ほど投入しています。しかし底値で買えたわけではないのでREIT下落に対するヘッジをかけたいと考えています。現物株の場合なら日経平均先物を使うところでしょう。

日本の先物市場には「東証REIT指数先物」が存在します。本来ならREITのヘッジに使いたいところですが、出来高が極めて少ないため使い勝手が良くありません。

例えば8月23日の取引をみると、17年09月限の出来高は僅か11。17年12月限と18年03月限は建玉残高が0で出来高も0の状態です。通常時はともかく、相場が荒れた場合に異常な価格で約定する恐れがありますね。リーマンショックのような緊急時には取引が成立しないかもしれません。

これに対し日経平均先物やTOPIX先物は出来高が桁違いに大きく、安定した取引が期待できます。ミニ先物もあるのでポジションの調整もやり易い。

そこでREIT先物の代わりTOPIX先物、日経平均先物を使えないだろうか?と考えました。まずは各指数を比較し、現物REITのヘッジに使えるかを調べてみます。

各指数の比較

まず2007年以降の各指数の推移を比較してみます。リーマンショックの影響は3つとも同様に受けていて近いパフォーマンスとなっています。日経平均よりTOPIXの方がREIT指数に近いようです。

国内指数比較 2007年~2017年

直近4年のパフォーマンスを比較したグラフです。以前は正相関でしたが、ここ2年はREITとの関係が逆相関に変化したことが分かります。

国内指数比較 2013年~2017年

REITと差分を取ってみる

次にREITと株価指数の差分を取ってみます。これはREITを現物で保有し、同額の先物を売り建ててヘッジした場合のシミュレーションとなります。

2007年から開始した場合、リーマンショックの損失を軽減できています。REIT指数単体だと-60%の下落ですが、ヘッジにより-20%未満に抑えられました。

指数の差分 2007年~2017年

次は2013年から開始した場合のグラフです。2015年以降は良くありません。この間のREITの下落は最大-20%程度ですが、合成ポジションは-40%の損失になってしまいました。ヘッジとして機能しておらず逆効果です。

指数差分 2013年~2017年

まとめ

TOPIX、日経平均先物を売り建ててREITのヘッジが可能か検証してみましたが、うまくいきませんでした。

2015年以降、REIT指数と株価指数の関係が逆相関に変化したことでヘッジが効かなくなりました。今のところREITと同額買い建てした方が損失を軽減できるでしょう。

問題はこの逆相関がいつまで続くか分からないということです。現在の相関に合わせてポジションをとっても、そのあと相関が逆転すればヘッジとして機能しなくなります。

残念ながらREITのヘッジにTOPIX先物や日経平均先物を使うのは厳しいようです。

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